「スィートプードル」と一緒に届いた久世光彦の本。
「逃げ水半次無用帖」は、もっと前に読んだけど。
とにかく文章の美しさと色っぽさに参ってしまった。
読みながら、風景の美しさがまざまざと目の前に広がる。
そして主人公の半次の色っぽい美しさ。ぞくぞくしてしまう。

この人の独特な世界。
よく晴れた昼間、通りかかった古い洋館の窓から中を覗き見たときの、ほの暗くひんやりとした、すぐ近くにあるけど手の届かない別の世界のようなイメージ。